名演から学ぶ、ジャズアドリブ研究

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音楽理論講座(14)~5度進行と5度圏~

Cメジャーのキーでは、ドミナントモーションはG7(D)→CM7(T)という形になりますが、これを度数で表すとG7はCメジャーダイアトニックコードのⅤ度に当たるコードであり、CM7は1度です。

 

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この時ルート音に注目しましょう。GにとってCは4度上であり、転回すると(ひっくり返すと)5度下に存在する音となるわけです。

 

この5度下の音へ向かう進行を5度進行、又は強進行といい、とても綺麗につながる進行なんですね。

 

自然の音でも人間の声でも、全ての音は空気の振動によるものです。そしてある振動が別の振動を生み、それがまた別の振動を生み・・・という風に連鎖していきます。この最初の振動によって生まれる音が基音、それ以降の振動によって生まれる音を倍音といいます。

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つまり一つの音を出すとその音によって別の高さの音が発生するのですが、当然基音から離れていくにしたがって人間の耳には聞き取りにくくなっていきます。この倍音は最初の第一倍音がユニゾン(同音)、次の第二倍音がオクターブ上の音、そして第三倍音がオクターブ+完全5度上の音を発生させます(理論上はこの先も無限に続きます)

 

第三倍音まで聴きとるのは至難の業ですが、なぜ5度進行がスムーズに聞こえるのかは、この第三倍音の5度の音が要因です。

 

Cの音は基音に最も近い第三倍音が完全5度上のG音を発生させ、これが直前のG音との共通音となるためにきれいに連結するのです。第一、第二倍音は基音と同じ音なので、実質倍音は第三からといえるでしょう。

 

G→Cという5度進行はこの先ももちろん続きます。これを図式化したものが5度圏(cycle of 5th)です。

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この5度圏は時計回りに進み、12個目で元の音に戻ります。G→Cはその後Fに進み、B♭に・・・という感じで5度進行は続いていきます。

 

5度進行(強進行)は繋がりが滑らかであると同時に、前へ前へ進む力強さを楽曲に与えます。なのでドミナントモーションとは

         

      ・トライトーンの解決による解決感

      ・ルート音の5度進行による進行感

 

が合わさって生まれる効果なのです。そしてこれが終止形(ケーデンス)という、文章でいう所の句読点や段落感のようなパーツになり、音楽の起承転結やうねりを生むのです。              

 

 

 

 

 

 

 当ブログの内容や理論面で分からない事、疑問点などがあれば、是非ご質問下さい。

 また音楽理論を本格的に勉強したい方のために理論書を作りましたので、興味のある方は御一考を。

loopin.hatenablog.com