名演から学ぶ、ジャズアドリブ研究

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音楽理論講座(13)~音楽の「核」 終止形~

コード進行は単純にいえばトニック、ドミナントサブドミナントという3つの集団のどれかに属するコードが、別の集団に属するコードにバトンを渡していくようなもので、それが音楽の起承転結を生みだします。

 

なので延々とトニックコードだけ、ドミナントコードだけが続くというコード進行を持つ音楽はあまりありません。基本的に和音は別の機能和声へ進みたがる指向性を持つのですが、中でもドミナント(D)とサブドミナント(SD)の2つがトニック(T)へ向かう進行をケーデンス、日本語で終止形と呼びます。

 

特にコード構成音にトライトーンを内含するDが、安定感のあるTに進行するケーデンスをドミナントモーション又はドミナントケーデンスといい、ジャズに限らず近代ポピュラー音楽の根幹を成す理論です。

 

Dはトライトーンを有しているため、不安定かつ緊張感のある響きが特徴です。だからこそトライトーンのない安定感のある響きへ進みたい性質を持っています。

 

小中学校での合唱の前にまずピアノに合わせて礼をしますが、頭を下げる時の音がドミナントコードで頭を上げる時の音がトニックコードです。あれもこのドミナントモーションのD→Tというケーデンスを利用したもので、あれが頭を下げるドミナントコードのままで終わると気持ち悪いですよね?やっぱり最後にトニックコードを鳴らしてもらわないと頭を上げられません^^。

 

こういったD(不安定)→T(安定)というドミナントモーションがもたらす解決感、段落感はDのトライトーンがTのコード構成音に半音進行するために生まれます。図で見ると

      

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CメジャーのドミナントコードであるG7、その3度と7度はBとFというトライトーンです。これがCMへ進行すると、BはC(CMの完全1度)に、FはE(CMの長3度)に半音で進行します。

 

コードが進む事によって、コード内の声部進行が半音で上行もしくは下行する、これがコード連結の基本です。ドミナントモーションはこの半音進行がもたらす「トライトーンの解決」によって強い進行感と解決感が生まれるのです。

 

この半音進行というのはとても大事なキーワードですので頭に入れておいてください。

      

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ドミナントモーションという終止形はいわば曲の骨格であり、ここに様々なコードや転調を肉付けして曲はつくられていきます。

 

T→D→Tというトニックがドミナントを経過してまたトニックに戻るドミナントモーションは曲の基本的なフォーマットであり、多くの楽曲は解体して見ると、この進行に集約できたりもします。

 

 

 

 

 

 

 

 当ブログの内容や理論面で分からない事、疑問点などがあれば、是非ご質問下さい。

 また音楽理論を本格的に勉強したい方のために理論書を作りましたので、興味のある方は御一考を。

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