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名演から学ぶ、ジャズアドリブ研究

~脱初心者を目指す方へのジャズ研究ブログ~                                                              

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”Moritat" ~コードとスケール分析~

 クルト・ワイル作の著名なスタンダード「モリタート」(マック・ザ・ナイフ)のコード進行と、使用可能なアヴェイラブルスケールを分析してみます。

  

     B♭M7 | 〃 | Cm7 | F7 | 

    Cm7 | F7 | B♭M7 |AΦ7 D7| 

    Gm7 | 〃 | Cm7 | F7 |

    Cm7 | F7 | B♭M7 | 〃 | 

 

 

 B♭メジャーキーのほぼダイアトニックコードだけでできた曲です。まずB♭メジャーのダイアトニックを確認します。

 

・B♭M7(ⅠM7)・・・トニック(T)

・Cm7(Ⅱm7)・・・サブドミナント代理(SD)

・Dm7(Ⅲm7)・・・トニック代理(T)

・E♭M7(ⅣM7)・・・サブドミナント(SD)

・F7(Ⅴ7)・・・ドミナント(D)

・Gm7(Ⅵm7)・・・トニック代理(T)

・AΦ7(ⅦΦ7)・・・ドミナント代理(D)

 

 1~7小節目を見るとB♭M7(ⅠM7)が2回続きますが、同じコードが2小節続くと変化に乏しいので、〃の部分はトニック代理のⅥm7、もしくは次のCm7(Ⅱm7)へ向かうセカンダリードミナントG7(♭9)に変えることも多いですね。

 

 これをG7(♭9)に変えることにより次のCm7へコードがなめらかに繋がるわけです。

 

       B♭M7|〃|Cm7|F7|

             ↓

              B♭M7|Gm7| Cm7 | F7  |

               or   

    B♭M7|G7(♭9)| Cm7 | F7  |

 

 このセカンダリードミナント上で使用するスケールとして、GオルタードドミナントやGhmp5などがあります。

 

 ほかにもⅠのB♭とⅡのCの間にある半音BをルートにしたBdimにすることもできます。これをP.D(パッシング・ディミニッシュ)といい、構成音はG7(♭9)と順番を変えただけで一緒。これもよく使う進行ですね。

 

      B♭M7|Bdim|Cm7|F7

 

F7(Ⅴ7)の部分は様々なドミナントスケールを使って見ましょう。直前のCm7(Ⅱm7)は無視してF7コードのみと捉えることも可能です。

 

 8小節目のD7はGm7(Ⅵm7)へのセカンダリードミナント。ここも2小節目と同じくマイナーへ向かうドミナントなのでオルタード系のスケールを使います。

 

 10小節目の2回目のGm7はC7に変えることが多いようです。Gm7|C7はFメジャーのⅡⅤで、Cm7|F7はB♭メジャーのⅡⅤで、違うキー同士の同型反復になります。

 

 基本的にB♭メジャースケールで弾き切ることもできますが、時折挟まれるセカンダリードミナントコードにいかに対応するかがポイントですね。

 

 アドリブのフレーズ例はこちらをご参考下さい

http://loopin.hatenablog.com/entry/2016/05/29/163647

  

 

 

 

 

 

 当ブログの内容や理論面で分からない事、疑問点などがあれば、是非ご質問下さい。

 また音楽理論を本格的に勉強したい方のために理論書を作りましたので、興味のある方は御一考を。

loopin.hatenablog.com