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名演から学ぶ、ジャズアドリブ研究

~脱初心者を目指す方へのジャズ研究ブログ~                                                              

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"Billie's Bounce" by Charlie Parker

 ジャズブルースの定番でセッションでもよく演奏されます。動画には最初のテーマメロディがありませんが、パーカーの曲はテーマから既にフレーズネタの宝庫ですので、ぜひ分析してみましょう。

 

 

  アルトサックスなのでE♭譜ではkey=Dになります。実音(コンサートキー)ではkey=Fですね。まず最初の1~3小節を抜き出してみます(0:05~0:10)。

 

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 パーカーは1~2小節目のフレーズを、この曲と並んで有名なブルース「Now’s The Time」のソロ冒頭でも全く同じように吹いています。彼の手癖か、あらかじめ作っておいたのでしょう。

 2小節目G7の3~4拍目はF#、D、B、Aという、DM7のトニック代理にあたるⅥ度Bm7のコード分解になっています。ここまではDM7的音使いでブルース色は希薄です。

 しかし3小節目で短3度Fと短7度CというDメジャーにとってのブルーノートを吹いてブルースらしさを演出しているのがミソですね。

 次に9~10小節目のⅡⅤにおけるフレーズを見てみると(0:17~0:22)

 

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 Em7のコードトーンを駆け上がり、B、B♭、そして次のA7の1拍目のAと半音で下がっていきます。

 またA7のフレーズは最初の2小節目のG7で吹いているのと全く同じな点に注目。

 次に32小節のⅡⅤを見てみましょう(0:51~0:53)

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 1拍目のフレーズはF#フリジアン的な節回し、2拍目のD#から3拍目裏のC♮までは短3度音程が連続するD#ディミニッシュスケールですね。マイナーコードに向かうドミナント7thコード上で多用されます。

 最後に45~46小節のⅡⅤフレーズです(1:12~1:14)

 

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 3拍目にD#というEm7にとっての長7度が入っているため、Eメロディックマイナーを吹いているようです。

 Ⅱm7ではドリアンスケールを使用するのが一般的といわれていますが、ジャズではm7上でメロディックマイナーを使用する例が多くみられます。これもジャズらしい演奏をするポイントですね。

 

 ブルースのコード進行やスケールについてはこちらも参照してみてください

http://loopin.hatenablog.com/entry/2016/07/07/171301

 

 

 

 

 

 当ブログの内容や理論面で分からない事、疑問点などがあれば、是非ご質問下さい。

 また音楽理論を本格的に勉強したい方のために理論書を作りましたので、興味のある方は御一考を。

loopin.hatenablog.com